これまで扱いやすいスーツとシャツを紹介してきました。
今回は箸休めということでスーツスタイルNG集と題し、イケてないスーツスタイルを斬っていこうと思います。
目次
スーツ編 ※シングルスーツが前提
フロントボタン全留め
常に一定数見かけます。一番下のボタンは外してください。真ん中のボタンの上からラペル(襟)が折り返っている”段返りタイプ”の3つボタンは真ん中のボタンだけ留めます。
しつけ糸の取り忘れ
型崩れを防ぐためのしつけ糸を取り忘れているうっかりさんもたまに見ます。主に就活生と新社会人です。見かけたらこっそり教えてあげてください。
上着の着丈が短すぎる
ヒップの下のラインが見えるか見えないかくらいが一般的な着丈の長さです。最近は少し短めがトレンドなのでヒップが少しのぞくくらいの方がオシャレに見えるでしょう。ただし、ヒップ丸出しはいけません。特におじさんはダメです！
袖が長すぎる
そこのサイズは成長しないと思うのでお金はかかりますが詰めてください。だらしなく見える上に擦れやすくなるので寿命が短くなります。おじさんの萌え袖は厳禁です。
ポケットにものを入れすぎ
上着の外側のポケットは飾りくらいに思ってください。必要な時は内側のポケットに最低限のものだけ入れるようにしてください。せっかくのシルエットが台無しになってしまいます。もちろんパンツのポケットにものを詰め込むのもダメですよ。
シャツ編
変なシャツ
クールビズと同時に世に出回り始めたと記憶しています。ネクタイが無くなると急にさみしい印象になりますよね。おそらく遊び心でオシャレ感をアピールしているものだと思いますが悪目立ちしています。着ている方が多いので小声で特徴を挙げていきます。
①目立つ色でボタンホールが作られているもの
②目立つ色のボタンが付いているもの
③目立つ色でステッチを施しているもの
④襟裏、袖裏部分が柄入りの生地になっているもの
⑤襟が二枚あるもの
⑥やたらボタンが多いもの
⑦襟が高すぎるもの
単独のものもありますが①~⑦の内の3つ4つは重複しているものが多いですね。
人前に出る立場の方には絶対に着て欲しくないです。
シワシワのまま着ている
アイロンをかけてください。単純にだらしなく見えます。
インナーの柄が透けている
それは中学校で卒業してください。
袖口や襟の汚れや擦り切れ
意外と目立ちます。不潔に見えるので新調してください。
靴編
手入れがされていない
文字通り、足元は見られるので手入れは抜かりなく。
踵がすり減っている
後ろから見るとものすごく目立ちます。特に片側だけ減っていると足にも負担がかかります。早めに修理に出してください。
アウター編
スーツの上着よりアウターの裾の方が短い
人やアイテムにもよりますが普通の人にはまず着こなせません、やめておきましょう。
袖にタグを付けっぱなし
オシャレだと思ったら大間違い、値札を付けたままなのとほぼ同じです。今すぐ外しましょう。※スーツやジャケットに付いているタグも同様です。
小物編
ネクタイを結んだ時の剣先の位置
短すぎても長すぎても変です。ベルトに少しかかるくらいを目指してください。
ベルトが長すぎる
穴をあけて調節、先端が後ろまできている方をたまに見かけます。5つ穴の真ん中を使うようにカットして長さを調整してください。
ベルトの色が靴の色と違う
ビジネスの場面ではベルトと靴の色は揃えてください。きれいにまとまりますよ。
白いソックス
家族は何も言わないのか非常に気になります。スーツに合わせてネイビー・ブラック・グレーのソックスを使い分けましょう。
丈が短いソックス
脚を組んだ時にのぞくすね毛……想像してみてください。想像したくないでしょう？そういうことです。
財布がポイントカードやレシートでパンパン
財布は性格そのものだと思います。つまり、だらしがない。不要なものは持ち歩かないよう心がけましょう。
まとめ
堅苦しいことを言うようですが、スーツスタイルには一定のルールが存在します。また、ビジネスのおけるスーツは自己満足のために着るものではなく、相手に対して敬意を表すという意味合いも持っています。
スーツを着て一歩外に出た時、あなたは組織の顔であり、家の顔でもあるわけです。恥ずかしい思いをするのは自分ひとりではないということです。
面と向かって注意してくれる人が少ない社会です。せっかくここまで読んでいただけたのなら少しずつでいいので実践してみてください。決してマイナスに作用することは無いと思います。
