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ユーロスターで行くロンドン日帰り旅【フランス・イギリス旅行記:Vol.6】

この日は5月1日、メーデーです。フランスでは多くの施設が休みになります。また、度々ニュースにもなりますがデモ(暴動に発展することも)が行われる可能性大です。公共交通機関も間引き運転や運休、一部の駅が封鎖されたりします。
この旅を計画している段階で分かっていたので、日帰りできそうな国をリサーチ。イギリスは通常営業しているようでしたのでこの日はパリを脱出してロンドンに向かいます。

目次

ユーロスターでロンドンへ

飛行機と悩みましたが空港は郊外にあるので移動が楽なユーロスターに決定、チケットは半年前から予約できますので予定が決まったらすぐ取りましょう。日本の新幹線と違い価格が変動します。(値動きは航空券に近い気がします。)ユーロスター公式サイトか日本語対応のレイルヨーロッパで簡単に予約できます。  
 

今回予約したチケット

パリ  (8:34) → ロンドン(10:00)
ロンドン(18:01) → パリ(21:17)
※時差が1時間あるので乗車時間は約2時間30分

パリの玄関口、パリ北駅へ

パリ北駅(Gare du Nord)は泊まっているホテルからそれほど遠くないので徒歩で向かいます。
 
 

国をまたぎますのでパスポートをしっかり持って、駅に早めに到着するように出発します。

マクドナルドを発見
聖ヴァンサン・ド・ポール教会
パリ北駅正面

出国・入国審査へ

パリ北駅でフランスの出国審査とイギリスの入国審査を行います。 案内に従って進むと入国カードが置いてあるので忘れないよう取っておき、必要事項を記入しておきます。(日本語のものもありました)
※2019年5月20日に特定国に限り入国審査・入国カードの提出が不要になりました。
  → 在英国日本国大使館
 


2Fからみたプラットホームですが、ヨーロッパの駅ってなんだか風情があっていいですね。
 

入国審査を終えるとまだパリですがイギリスに入国したことになっています。列車が出るまでに時間があるので軽く朝食を済ませます。
 


プラットホームに続くゲートが開いたので人の流れに乗って進みます。
 


座席の背面は高いですが、シートピッチは広くありません。始発なのにトイレも詰まっていたりと清掃は行き届いていないようです。こうやってみると日本の新幹線はやっぱりGREATですよね!
妻と「あと少しで出発だねー」と話していると急に発車しました。聞いてはいましたがこちらの列車はノーアナウンスです。
 
もっと驚いたのは定刻前の発車だったということです。

 
全員が乗車したのをチェックしてるのかどうかはわかりませんが、寄り道せずにさっさと乗った方がよさそうですね。
 
さて、ここから2時間30分の旅が始まりますが長閑な風景が続きますので眠たくなってしまいました。
 

ロンドンに到着

電車に揺られること2時間30分、ロンドンのセント・パンクラス駅に到着しました。たいして英語が喋れるわけでもないのに、表記がフランス語から英語に変わるだけで謎の安心感があります。

セント・パンクラス駅

すぐ隣のキングスクロス駅にはハリー・ポッターで有名な “9と3/4番線” の入り口があります。今回は時間が無いのでパスしましたがいつも行列ができているみたいです。
 

イギリスの通貨は “ポンド”

先ほどまでいたフランスの通貨はユーロですが、ここイギリスの通貨はポンドです。両替するのも面倒なのでポンドは持たずに行きます。
結論から言うとイギリスはキャッシュレス先進国なのでクレジットカードだけで問題なく過ごせました。

ロンドン地下鉄に乗ってみよう

早速オイスターカード(suicaみたいなもの)を購入し、地下鉄に乗ってみます。

購入の仕方は簡単、券売機でオイスターカードを新規発行すると同時に必要額をチャージします。
その際、デポジットとして5ポンド必要です。この5ポンドはカードを返却すると返金されますが、カード発行48時間以上経過しないと手続きできません。

 


写真を見ていただければおわかりだと思いますが、車内は結構狭いです。読んでいる新聞をチラ見したら日本の元号が変わったことが載っていましたよ。

映画で有名なあの場所へ

ピムリコ駅で下車しヴォクソール橋へ向かいます。

ロンドンの街並みも素敵です
有名なロンドンバス
SIS本部ビル

映画「007シリーズ」に登場するジェームズ・ボンドが所属する諜報機関 MI6(正式名称:Secret Intelligence Service【SIS】)の本部です。
あまり見ていると職員が出てくるので速やかに立ち去ります。(嘘です)
 
 

ロンドンバスに乗ってみよう

今度はバスに乗って次の目的地、トラファルガー広場に向かいます。ロンドンバスは現金が使えませんので先ほどのオイスターカードで乗車します。前から乗ってカードをタッチ、降りる時はSTOPボタンで合図、後ろから降ります。
 

 

ウェストミンスター宮殿
改修工事中のビッグ・ベン


目的地のトラファルガー広場に近づいてきたので降りる準備をしておきます。降りる際にオイスターカードをタッチする必要はありません。

トラファルガー広場の噴水

そしてトラファルガー広場の奥にあるのがナショナルギャラリーです。こちらの収蔵品の中で有名なのはゴッホの『ひまわり』ですね。

ナショナルギャラリー

その『ひまわり』ですが、あいにく出張中で見られませんでした。

『解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号』(1838) J.M.W.ターナー

『解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号』は映画『007 スカイフォール』でボンドとQが出会った場所に展示されていた絵ですね。
 

ナショナルギャラリーは入場料無料ですが、寄付金ボックスがありますので入れて帰りましょう。

ナショナルギャラリー側から見るトラファルガー広場

昼食はもちろんフィッシュ・アンド・チップス

いい時間になってきたので昼食にします。事前に調べていたフィッシュ・アンド・チップスのお店 “Rock & Sole Plaice” へ向かいます。
 

 

衣がサクサク中はホクホクで美味しかったです。タルタルソースもいいですが、私のオススメはビネガーです。
ロンドンの物価、特に飲食店は高いのでフィッシュ・アンド・チップス+ドリンクを妻と私で1セットずつ注文して大体6,000円くらいでした。イートインよりもテイクアウトの方がだいぶ安かったと思うので人数が多い場合は持ち帰った方がよさそうですね。

大英博物館(British Museum)

お昼を済ませ次に向かう場所は大英博物館です。ロンドンに来てここを外すわけにはいきません。大英博物館という言い方に慣れ過ぎて、英語ではなんて言うんだろう?と一瞬思いましたがBritish Museumです。
先ほどのお店から近いので徒歩で向かいます。
 

 


 
 
見えてきました!
 
 

中に入るとこんな感じです。ここですでに感動。
 

大英博物館で有名なのはこちら、ロゼッタ・ストーン。
 

他にも教科書で見たことがあるものが数多く展示されています。
 




 
最後にお土産売り場をのぞいてみます。圧倒的にロゼッタ・ストーングッズが多いです。
あと、レジに並ぶときに「へぇ~」と思ったのがイギリスでは列のことを “queue(キュー)” というみたいです。
 

こちらも入場料は寄付制ですのでしっかり入れて帰りましょう。
※ユーロやドルでも大丈夫そうです。

再びパリへ

大英博物館を出たのが16時前、帰りの電車が18時なので駅に向かいます。
 

 

電話ボックスもロンドンっぽくていい感じです。公衆電話としては使われておらず、扉を開けるとキーホルダーやマグネットの売店に早変わりです。
 



 
駅、かっこよすぎ!
 
じっくり見たかったですが、あまり時間も無かったので手続きをしに向かいます。手順はロンドンにやって来た時と同様です。夕方ということもありビジネスマンが結構いました。国境を越えるとはいえ、東京から大阪に新幹線で行くのとそんなに変わらないですからね。
 
駆け足のロンドン観光でしたが充実したいい1日でした。ビッグ・ベンの修復が終わったらまた来たいです。
 

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