
シャルル・ド・ゴール空港からロワシーバスに乗ること約1時間、パリ市内オペラ・ガルニエ(オペラ座)までやってきました。予約しているホテルがここから徒歩15分ほどのところですので小雨が降る中、荷物を預けに向かいます。まだ朝の7時過ぎなのでチェックインはできませんが、フロントは24時間空いているので荷物は預かってもらえます。
※ホテルによって異なります。
オペラ座の北側にある老舗百貨店ギャラリー・ラファイエットの前を通ってホテルに向かいます。建物の色や高さに統一感があって素敵な街並みです!


街並みに感動しつつも次第に早歩きになってしまいます。
なぜならこのとき気温は10℃以下、私の服装はと言いますと肌着の上に長袖のカットソーを着て薄手のパーカーを羽織っているだけという完全に間違えた服装でした。景色を眺めている余裕がありません。一応、色んなサイトで気候を調べては行ったのですが……
目次
パリでの服装(4月下旬~5月上旬)
みなさん気になる渡航先での服装ですが、この時の経験をもとにお伝えするのであればこんな感じになります。気温は5~20℃くらいで日によって結構違います。どんよりしていることが多く、1日の内に何度も雨が降ったり止んだりした日もありました。ですが、晴れるとちょっと暑いと感じるくらいまで気温が上がります。
ですので幅広く対応できる服を持って行った方がいいと思います。日本に当てはめると3月末~4月末といったところでしょうか。
・半袖Tシャツ
・長袖カットソー
・シャツ
・ニットカーディガン
・薄手のパーカー
ここから半袖Tシャツを抜いて薄手の防寒着やセーター、そしてストールを持って行っていれば過ごしやすかったと思います。買おうと思って色々見て回ったのですが、どこも春物に入れ替わっていました。ユニクロにウルトラライトダウンがあったのですが日本の1.2倍ほどするのを買うのも嫌なので持って行ったものだけでなんとか乗り切りました。
ちなみにTシャツ+薄手のパーカーで過ごせたのは1日だけでした……
あと、太陽が出ると日差しが強烈なのでサングラスはあった方がいいです。
朝食は日本でもおなじみのラデュレで
それでは旅の話に戻りまして、初のパリでの食事になります。マカロンで有名なラデュレが朝8時から朝食を提供しているということで早速向かいます!場所はマドレーヌ寺院のすぐ近く、8時前に到着しましたが何人か並んでいます。そして全員日本人です。
8時ちょっと過ぎにお店がオープン、店内に案内してもらいます。お店の中央にパンやジャムが積まれていていい眺めです!

メニューを持ってきてくれたので何にしようか妻と相談します。英語も併記されているので助かります。1年前なので記憶が曖昧ですが妻はフレンチトーストのセット、私はオムレツとパンのセットだったと思います。
初日の朝ということもあり、少しばかり贅沢な食事をしてしまいましたが、素敵な雰囲気のお店でおいしい食べ物をのんびりいただくのは最高です!
ちなみにフランスの飲食店は日本より少し高め、ものによってはだいぶ高めです。というわけで6,000円ほど支払い、次に向かいます。
オルセー美術館
腹ごしらえが終わったので行動を開始します。セーヌ川を渡り、オルセー美術館へ向かいます。下の写真は右岸から見たオルセー美術館です。元々は駅舎だったようで、そう言われるとそう見えますよね。

パリのガイドブックを見ていると“右岸” “左岸”というワードが頻繁に出てきます。パッと見てどっちが右でどっちが左かわかりません。地図をものすごく縮小してみると「なるほど!」となります。
右岸(rive droite:リヴ ドロワ)
→ セーヌ川の北エリア
左岸(rive gauche:リヴ ゴーシュ)
→ セーヌ川の南エリア
セーヌ川を渡りエントランスにやってきました。
ここで大事なのは普通に入場券を買ってしまわないことです。美術館や観光スポットを複数まわる方はまずミュージアムパスを購入しましょう。
パリ市内のルーブル美術館や凱旋門、パリ近郊のヴェルサイユ宮殿など主要な美術館、観光スポットに入場できるフリーパスチケットです。
※各施設への入場は1回まで
有効期限は2日・4日・6日の3種類があるので上手に予定を組んで効率よく巡りましょう。
現地での購入はもちろん、日本国内での購入も可能です。
パリミュージアムパス・ジャポン
Klook

各施設でその都度チケットを購入するとなると、まずチケットの窓口に並んでそれから入場の列に並ぶことになります。ミュージアムパスを持っているとそのまま入場の列に並べますし、施設によってはミュージアムパス用の列があるので早く入ることができます。
ほとんどの方が購入して損はないと思いますのでパリ観光の際は利用してみてください。
オルセー美術館の内部を少しご紹介
世界史の教科書や資料集でしか見たことがなかったものを間近で見ることができて感動しました。芸術に明るくない私でも知っている作品を1つご紹介。

ほかにもルノワールやモネ、セザンヌなど、とてつもない数の作品が展示されており、好きな人は1日あっても足りないのではないかと思います。私たちはあらかじめ見たいものをピックアップしておいたのですが、それでも4時間ほどかかりました。


奇跡のメダイユ教会(不思議のメダイの聖母の聖堂)
オルセー美術館を出て少し南へ行くとボン・マルシェというデパートがあり、その向かい側にメダイユ教会はあります。
私は知らなかったのですが有名な教会のようで、こちらで購入することができるメダイユ(メダル)を求めて世界中から人々が訪れるようです。
私たちが訪れた時にちょうど礼拝が始まりました。異教徒ですので後ろの方で静かに見学させていただきました。写真は撮ってもいいとのことだったので礼拝終了後に撮らせていただきました。写りがちょっと微妙ですが色合いが美しく、なんだかとてもやさしい雰囲気を感じました。

ロダン美術館
続いてはロダン美術館、『考える人』で有名なあのロダンの作品を収蔵しています。建物はロダンが晩年アトリエとして使っていたようです。
『考える人』『地獄の門』は屋外に展示されていました。屋内には無数の作品が展示されており、一点一点見て回ると日が暮れてしまいそうです。
アンヴァリッド廃兵院
ロダン美術館のすぐ隣にある施設でナポレオンの廟があることで有名です。
ここで事件が発生!
ロダン美術館に行った時からざわついているのが気にはなっていたのですが、アンヴァリッドへの道が封鎖されていました。警察がいたので聞いてみると「今日はレースがあるのでアンヴァリッドには行けないよ」とのこと。開催されていたのは電気自動車のフォーミュラカーレース、フォーミュラEでした。
アンヴァリッドに行けないのは残念ですが仕方ありません。遠くから写真だけ。

エッフェル塔
パリ初日のラストはエッフェル塔です。ロダン美術館から徒歩20分くらいですので街並みを見ながら歩いていけばすぐです。
塔の南東に広がるシャン・ド・マルス公園にエコール・ミリテール(旧陸軍士官学校)側から入ると各国の言葉で『平和』と書かれた平和の壁があります。こちらも写真スポットになっているので観光客でいっぱいです。さらに進むとお目当てのエッフェル塔の登場です。(だいぶ前から見えてはいますが……)
登ることも可能ですが、とんでもない行列だったので諦めます。
セーヌ川を渡った先にあるトロカデロ庭園から見たエッフェル塔はこんな感じです。

メトロ(地下鉄)に乗ってみよう
いい時間になってきたのでホテルに戻ります。メトロを使ってトロカデロ駅からホテルの最寄であるグラン・ブルヴァール駅に向かいます。
パリ市内の乗車券はメトロやバスなどが共通の1回券や回数券、1日フリーパスなど様々なタイプがありますので、事前に調べておいて上手に利用しましょう。私たちは翌日以降も何度か乗るので10枚綴りの回数券を購入しました。
メトロの乗り方自体は簡単ですが、電車のドアが手動のものがあるのでドア付近にいる場合はボーっとしないようにしましょう。電車が止まる直前にドアが開けられるのでせっかちな人は止まる前に開けています(笑)また、ドアが閉まるまでの時間が短いうえに容赦なく閉められるので挟まらないよう気を付けてください。
バリアフリー化が進んでおらず、エレベーターはおろかエスカレーターが無い駅が多い

こちらは手動(レバー式)のドアでレバーをグインと回せば開きます。たしかプッシュタイプもあったと思います。

駅や路線によるのかもしれませんが滞在中に危険を感じたことはありません。ですが、用心することに越したことはないので気を抜かないように。
電車内でも危険は感じませんでしたが、楽器を持って乗ってきて演奏を始める人がいるので気を付けてください。目を合わせるとチップを要求してきます。
そもそも電車内での演奏は違法ですので放置でOKですが、こういうのもなんだかパリっぽい感じがするので嫌いではないです。
ただ、一定のレベルに達していない人がほとんどなのでチップはあげられません。
ホテルに到着
エッフェル塔からの戻りが遅くなってしまったため、ホテル近辺の飲食店はほとんど閉まっていました。ケバブ屋さんがまだやっていたのでテイクアウトしてホテルで食べることに。
移民が多い国ですので色んな国の料理が食べられます。そんな中でケバブのお店は圧倒的に件数が多そうでした。しかも結構遅い時間まで開いているので助かります。
ホテルでの注意点
フランスに限らず海外のホテルと日本のホテルは少々勝手が違いますので注意が必要です。
タオル交換
日本のホテルでは使った形跡があれば交換しておいてくれますが、海外では微妙です。使用した後にキレイにタオルハンガーにかけておくと「まだ使う」と判断され交換されないケースもあります。交換して欲しいときはバスタブの中か床の隅に軽く丸めて置いてください。
チップ問題
国によって違いますが、フランスはサービス料として料金に含まれていますので基本的に不要です。ベッドメイキングのチップ(いわゆる枕銭)ももちろん不要です。重い荷物を運んでもらったり部屋を散らかしてしまったりした場合に気持ちとしてチップを渡すのはアリかもしれません。
アメニティ
歯ブラシが無いことが多いです。そんなに邪魔にもならないので持参してくださいね。
ホテル紹介
この旅でお世話になったホテルを紹介しておきます。
パリ9区にあるHotel 34B-Astotelというホテルです。
・地下鉄の駅が近い
・ルーブルなどは徒歩で行ける
・24時間対応フロント
・朝食あり
・ロビーにミニバーあり
・冷蔵庫あり
・価格が比較的リーズナブル
上記のように色々理由はありましたが、一番は立地ですね。ホテルの予約は一通り計画を立てた後の方がいいと思います。
予算に余裕がある方はオペラ・ガルニエ近辺がいいいのではないかと思います。
Vol.1:羽田からパリへ:機内での過ごし方やロワシーバスの乗り方など
Vol.2:オルセー美術館、ロダン美術館、エッフェル塔など
Vol.3:ヴェルサイユ宮殿、凱旋門、シャンゼリゼ通りなど
Vol.4:ルーブル美術館、オランジュリー美術館など
Vol.5:サント・シャペル、コンシェルジュリー、オペラガルニエ、サクレクール寺院など
Vol.6:日帰りでロンドンへ:ナショナルギャラリー、大英博物館など
Vol.7:オプショナルツアーでモン・サン=ミシェルへ
Vol.8:マイユ、パトリック・ロジェで買い物、そして帰国