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適当に選ぶのはNG!スーツ用ベルトはこれが正解

みなさんはスーツ用のベルトを選ぶとき、どういった点を重視していますか?
ほとんどの人が価格で選ばれていると思います。カゲヤマ調査ですと大体3,000~5,000円くらいの予算で買われている方が多いです。価格で選ぶというのも悪くはないのですが、次回購入する際は以下の事に注目して選んでみて欲しいなと思います。

スーツに合うベルトの条件

私の記事を読んでくれている方は察しがつくと思いますが、スーツスタイルというものは調和が大切なので悪目立ちするアイテムは避けるべきです。故にベルトは控えめなものを選ぶべきだと思います。

これはご存知の方がほとんどだと思いますが、靴の色に合わせてください。黒はあまり気にすることは無いのですが問題は茶色の合わせ方ですね。一口に茶色と言っても色味に幅があるので色んな系統の茶靴を持っていると大変です。靴を買う際はベルトの事も考えながら選んでみてください。
またバックルの色は基本シルバーでOKだと思います。時計がゴールドの方はバックルもゴールドで合わせると統一感がでてお洒落です。

デザイン

何の変哲もない無難なものを選択していただければOKですが、少し細かく見てみましょう。

バックル

ビジネス用途であればピンバックル一択でしょう。※下の画像のようなタイプ

本体

余計な装飾のないレザーのものであれば問題ないと思います。ステッチは本体と同色のものでなるべくピッチが細かいものを選んでください。

素材

予算があれば本革のものを選んでください。合皮が悪いとは言いませんが耐久性の事を考えると最終的にコスパがいいのは本革だと思います。また、質感も本革の方がいいですしね。
本革の中ですと以下の革がオススメです。

・カーフ
・キップ
・ブライドルレザー
・コードバン

カーフは生後6ヵ月以内の仔牛の革で薄手でキメが細かいのが特徴です。
キップは生後6ヵ月から2年くらいの牛の革でカーフより少し厚手ですがキメが細かくきれいな革です。
ブライドルレザーは元々馬の顔周りで使用する馬具にその名の由来があり、牛革をなめして蜜蝋や牛脂を染み込ませたもので革の中でもトップクラスの堅牢さです。
コードバンは馬のお尻の革でできており丈夫ですが希少性から値段が少し高めです。

ビジネス用でベストなのは30mm幅のものです。どなたが使用してもしっくりくる太さだと思います。細いとモードな感じになりますし、太いとカジュアルに寄っていきます。身長や体格に合わせて25㎜~35㎜の幅で選んでいただくのはOKです。

長さ

ほとんどのベルトは穴が5つあると思います。極端なことを言うと真ん中以外の穴は飾りだと思ってください。奥から2番目の穴はそうでもないですが他の穴を使用すると見た目のバランスが悪いです。太ったらすぐに気が付くという利点もあるので真ん中の穴だけ使うことをオススメします。
また、ベルトには自分でカットできるものとできないものがありますが、後者はジャストサイズを選ぶのが難しいので前者のカットできるタイプの方が失敗しません。カットできるものでも「ねじタイプ(画像上)」はねじ穴を自分で作らないといけないので「一般的なタイプ(画像下)」の方がはるかに楽ですので購入の際は一応見ておいた方がいいと思います。

ねじタイプ
一般的なタイプ

避けた方がいいベルト

逆にこれはやめておいた方がいいと思われるベルトもいくつかあります。
まずはバックルのデザインがブランドロゴモチーフのものです。主張が強いのでビジネススーツには中々馴染んでくれず、そこだけが目立ってしまいます。スーツスタイルはバランスが大切なので避けた方が無難でしょう。
続いてエキゾチックレザー(ワニ・トカゲ・ヘビなど)を使用したものも避けた方がいいです。完全にダメというわけではないのですが、個性が強い素材ですので上手に使いこなすのは難しいです。
この2つに共通して言えるのはコーディネートを失敗するとセンスが悪い成金に見えてしまうことです。自分では気づきにくいですし、指摘してくれる人もほとんどいないでしょう。ならば、スーツの時は普通のものを使用しておくのが◎です。
取り上げませんでしたがスタッズが付いているものなどは論外ですからね。

オススメのビジネスベルト

それではスーツにピッタリのベルト(メーカー)を紹介していきます。すべて本革のものから選びましたので参考にしてみてください。

長沢ベルト工業


こちらはフランスのタンナーであるアノネイ社のカーフを使用したものです。キメが細かく大変美しいですね。


続いてこちらは姫路産のキップを使用したもので先ほどのカーフのものよりお手頃価格です。


そして英国セドウィック社のブライドルレザーを使用したベルト。私も使っていますが丈夫で気に入っています。

KIETH(キース)


希少なコードバンを使用したものでやはり少々お高めです。


こちらはキップですので価格はお手頃です。

まとめ

今回お伝えしたかったのは「ベルトは本革でシンプルなものを買って長く使ってください。」ということに尽きます。1本を酷使すると寿命が短くなるので2本以上を使いまわす方がいいですね。また、革ですので定期的にブラッシングとクリームで手入れをしてあげるとより長持ちします。使い込むことで味が出るので愛着もわくでしょう。

“いいものを長く使う” これも立派な節約です。


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